コラム

『第57回 京の味ごちそう展』 古都の美味、春より先に、らんまんと

冬の光に煌めきながら、はらはらと雪の舞う如月の京都。
雪化粧をまとった京の朝の美しさに心ときめかせた直後、
京の厳しい底冷えに一瞬にして心折れて、近づく春に想いを馳せるきまぐれな乙女心。
ふと枝を見やれば梅の蕾はほころび始め、小さな春の足音はゆっくりと近づいてきているようです。

そんな春待月に、一足先に満開の美味を咲かせる恒例催事、
京都タカシマヤ『京の味ごちそう展』が本日より開催されています。
初日の今日、早々と「美味の花見」に行って参りましたので、その模様をお届けします。

『京の味ごちそう展』は京都タカシマヤの伝統を誇る名物催事。
なんと今年で57回目を数える、京都で愛されるご長寿催事の一つです。
京都の老舗や人気店の美味を一堂に集め、
この催事期間中にのみ販売される限定商品やオリジナル商品も少なくありません。

甘味処から一流料亭まで。
京の食の技が一堂に会すこちらの催事では、まさに食の華が満開に咲き誇るかの如く、
五感で京の美味を楽しむことができます。

初日とあって、さすがのごちそう展。
すでに大勢の来客と各店の呼び声で熱気に溢れ、美味らんまんとエネルギーに満ちています。

「名物食堂」では、7軒の老舗料亭やレストランの【春御膳】をお手頃価格で。
いずれ劣らぬ老舗名店の、旬の食材溢れる華やかな御膳が並びます。


※クリックで拡大します。

■会場マップ

※クリックで拡大します。

さらに、会場内で手打ちされた【手打ちせいろ蕎麦】【職人の贅沢寿司】などを頂ける
特設カウンターや喫茶コーナーも設けられ、お買い物に疲れちょっと小腹が空いた方に最適です。


見逃せないのが「ごちそう展特別企画」
今回初登場の【中村軒のぜんざい】(各日30食限り)
人気茶舗【祇園辻利のオリジナル抹茶ソフト】ごちそう展限定(各日200本限り)です。


老舗や人気店の即売では、『京の味ごちそう展』限定のお弁当やお寿司を販売。
京都寿司のれん会17店舗の自慢の寿司が一つの折に詰められた
【ごちそう展オリジナル寿司折り】(各日30折限り)は、
まさに京寿司の華やかなる競演です。


ガラス越しに【たん熊北店】の華麗な手つきでお弁当を詰める料理人の方の姿を
見ることも出来ます。
無駄のない美しい動きで次々と美しく盛りつけられていく様は、
普段は決して窺い知ることの出来ない、料亭の厨房の様子を垣間みるかのような緊張感です。


とりわけ人気のお弁当は、やはりイタリアンの名店
【イル・ギオットーネ】(各日20セット限り、整理券は午前10時より配布)
ショーケースに並べられるや否や、手に取られていきます。
【三嶋亭の旬菜ローストビーフ弁当】【いずもやの鰻丼】も目の保養です。


威勢のよい呼び声に、吸い寄せられるように歩を進めます。

【志乃】では大原の大根を使ったサラダに、
各種のドレッシングをテイスティングさせて頂けます。

威勢の良い商売上手なお母さんオススメの【三宝庵のふきのとうのしょう油漬け】
【村上重本店の菜の花漬け】といった春の食材も並び、
白いごはんが恋しくなった矢先に、見るからに美味しそうな【いず萬のかまぼこ】
【半兵衛麩の生麩】【近喜のおあげ】さん。
と、素晴らしいおかずの数々が目に飛び込んできます。


絶妙のタイミングで【うね乃のお出汁】の香りが漂い、つけあわせの汁物を考え始めた頃合で、
今度は香ばしいごまの香り。


【山田精油】ではごま油テイスティングを体験。
金ごま油・黒ごま油・生絞りごま油・白ごま油、それぞれの風味の違いを味わうと、
次々とごま油を使ったレシピが想い浮かんできて、店員さんと盛り上がります。


さて今日の夕飯はどうしようかな…と考える隙も与えてくれぬ内に
【加茂みたらし茶屋】から流れる芳しいみたらし団子の誘惑に襲われ、
気づけば甘味処エリアへ。
そしてそのまま甘い香りを連れて【柳桜苑】さんに、
「ごちそう展」限定販売の濃茶と茶葉を求めに行くと、
なんと薄茶を一服ふるまって下さいました。


ぐるりと一周するだけで、コース料理をひと通り頂いたような満足感です。
お腹はしっかり空腹です。


また、日替わりで開催される、京の名店による料理講習会やトークイベントは、
料理長や店主自らのお話を聴くことが出来る贅沢なラインナップ。
毎日通えば、京料理に精通することは間違いない、まるで料理学校のような充実の内容です。


さらに京都の老舗や名店の和洋食、寿司、蕎麦など看板料理の展示が行われ、
こちらでは本物の料理を通して伝統の技を楽しむことが出来、器や盛り付けの演出には、
普段のお料理をちょっと素敵に見せるヒントが満載です。


食べて楽しみ、香りを楽しみ、見て楽しむ。


『京の味ごちそう展』のテーマである「京の食文化の伝承」の通り、
ここには京都の本物の味と華麗なる食文化、そして今後の京料理への発展へ繋いでいきたいという、
老舗を受け継ぐ人々の心意気と魅力がぎっしりと詰まっています。


『第57回 京の味ごちそう展』は2月20日(水)から26日(火)までの開催です。
ぜひ満開の古都の美味を堪能しに、足を運ばれてみて下さい。

詳細は下記パンフレットにてご確認ください。
※クリックで拡大します。

  

■ 「京都で遊ぼうART」でもこのイベントの関連記事を掲載しています。
該当記事へ

投稿日:2013.02.22

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