コラム

ミッドナイト念仏@知恩院に行ってきた!(2015/4/18~19)

1年に1度だけ、浄土宗 総本山知恩院の国宝三門で行われる催し物「ミッドナイト念仏」に行ってきましたのでレポートします!

いざミッドナイト念仏へ

そもそも「ミッドナイト念仏」ってなに?

毎年、4月18日から1週間、法然上人の命日を期して行われる法要「御忌大会(ぎょきだいえ)」のなかの一つの催しで、夜20時から翌朝7時までノンストップでお念仏を唱えます。
本来、お念仏を唱えるという行は、一人でもどこでもできるものですが、人間たるもの怠け心が出てしまうもの。そこで時と場所を決め、ひとびとが集う場を作ったそうです。
そしてこの催しは、開催時間内ならいつでも誰でも参加することができます。

いってみようミッドナイト念仏!

いつもは真っ暗な新門が今日ばかりはこんな感じにライトアップされていました。

新門をくぐります。

上まで登りきると…

なんと!!!
長蛇の列。すごいな…この時点で22時です。

かなり長蛇の列ですが、案外徐々進んでいきます。
三門への標識もあります。わくわく。

待ち時間のアナウンス

途中でお坊さんがいらっしゃり、待ち時間をアナウンス。
なんだかアミューズメントパークに来たみたい(笑)
「私のこれまでの経験から申しますと~・・・大体1時間くらいはかかるかと思います」

い、一時間…。

しかし折角来たんだし、年に一度の催し。
幸い、心地よい気候だったので待つことにします。

何だかおしゃれ

こんな看板もありました。
ポップでかわいい。でもキャッチコピーはかっこいい。
― 国宝三門楼上で、木魚を打ち鳴らし、念仏を唱える ―
しかも何とハッシュタグまで! #0418MNIG

ようやく三門の前へ

列に加わってから約1時間半、ひたすら待ち続けて、ようやく三門の前へ。
入口にはこんな注意事項が掲げられていました。
注目すべきは、突然現れその後も二度と登場しなかった写真下部のポックマでしょう。

いよいよ三門の中へ

まずは、ビニール袋が手渡され、脱いだ靴を入れて各自で持ちます。
そしてこんなパンフレットがいただけます。OSHARE!

そしてここから先は写真撮影NG…。
唯一撮らせてもらったのがコチラ。申込書への記入が必要なんです。


ここからは想像してくださいね。

まず、階段をのぼります。

これがなかなか急で、一段がとても高い。
残念ながらスカートの方、あきらめてください。そんなレベルです。

手すりもついていますが、なかなか不安。しかも結構な暗さです。
てすりと合わせて太いロープも引かれていて、みなさんロープをしっかりつかんで登っていました。

階段を上りきると、いよいよ楼上内部へ。

薄暗い部屋の正面には重要文化財の仏像がずらっと安置されています。
床は板の間ですが、参拝者が座るエリアには畳が敷かれており、そこに木魚がずらり。
約150名が正座をし、その一方向を見て、ただひたすらに木魚をたたいている姿は圧巻。

ミッドナイト念仏スタート

順番に空いたところにそそそっと陣取り、ミッドナイト念仏の開始です!
木魚をたたくペースとしては、0.5秒間隔くらいで結構速いです、必死です(笑)

木魚をたたきながら、周囲を見渡すと、老若男女幅広い層の方がお見えになっていました。
私のお隣には、赤ちゃんをだっこしたお母さんがいらっしゃいましたが、赤ちゃんはとっても賢くずっとおとなしくしていました。お念仏効果でしょうかね!

なぜ木魚を打つの?

魚は昼も夜も目を閉じないことから眠らない生き物だと考えられ、木魚を打つのはお念仏をしている最中の眠気を払うためだといわれているそうです。
でも実際は、今まで味わったことの無いような雰囲気に圧倒され、眠気なんか吹き飛んでしまいます!

もうひとつの木魚

お部屋の奥には、とてもとても大きな木魚が鎮座しており、私たちが叩く音とはまったくちがう低く深い音が奏でられていました。

よくみると、その木魚も、参拝者がたたいているではないか!
もちろん、列にそっと加わり順番を待ちました。

木魚を叩くバチは2つ用意されていて、叩いている人とその次の順番の人がバチを持って待機します。交代の瞬間は自分のペースでOK。

参加者のそばにお坊さんがついてくださり、一緒に叩いてくださっているので、入れ替わる瞬間も音が途切れることはありません。

巨大木魚に挑戦

この木魚を叩くバチは、通常サイズと太さも大きさも3倍。
しかもバチが結構重いので、両手でないとなかなか、難しいのですが、もちろん片手でポクポクポク…!!
さらに参加者がたたくときの音と、お坊さんの叩くときの音が全然違うんです。

私は2分くらいでもう腕がつらくなり、次の番の方へ交代しました。
カンタンそうに見えますが、なかなかの体力が必要です。

帰り口へ

帰り口は行きとはまた別の道を通りますが、下りの階段もとても急です。
みなさん、ゆっくりゆっくり降りていきました。

また来年

この催しに参加した方のレポートを読んでいると「トランス状態になった!」なんて表現を見かけますが、果たしてどうでしょうか…。
体感してきた後の率直な印象としては、南無阿弥陀仏を唱える人は結構少なかったです。
ミッドナイト念仏というよりも、ミッドナイト木魚でした(笑)

毎年4月18日、1年に1度だけのミッドナイト念仏。
この体験はなかなかできるものではありません。
ぜひ来年はあなたも木魚を打ち鳴らしてみませんか!

投稿日:2015.04.20

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